2023/10/24
建物や施設においてアスベストの有無やリスクを把握するには、専門の会社に調査を依頼しなければなりません。この物質は非常に危険なので専門家に作業を任せないと大きな健康被害を引き起こします。悪性中皮腫や肺がんなど重篤な症状が現れるのは作業員や関係者、周辺の人々が吸引し15年以上が経過してからです。健康被害の実態が分かりにくいため対策が遅れましたが、現在では全面的に使用禁止となっています。
アスベストは重篤な症状を引き起こす危険な物質なので使用が禁止されていますが、古い建物や施設などには残っていることがあります。天井や柱、床などに残っているアスベストの粉塵を吸引しないように適切な対策を講じなければなりません。具体的な対策方法には封じ込めや除去、解体工事などがあります。調査を専門的に行っている会社では除去や解体などについても相談に応じてくれます。
現在の状況を正しく把握した上で適切な方法で対処すれば、健康被害が広がるのを未然に防ぐことができます。アスベストは耐久性や耐熱性、耐薬品性など様々な優れた特徴を備えています。コストも安いことからかつては夢の素材と呼ばれてあらゆる産業で重宝されました。しかし呼吸器系の疾患や肺がんなどを引き起こす可能性があることが徐々に明らかになり、使用が禁止されます。
使用が禁止されるまで数十年もの時間がかかっているため、現在でも大量に残留している可能性が存在します。建物の種類や使用年数、用途などを総合的に考慮して適切な時期に専門会社へ調査を依頼するとよいでしょう。