アスベストが含まれるかどうかを調査します

解体前にしっかりチェック

そもそもアスベストとは?調査が必要な理由とは?

time 2023/08/15

そもそもアスベストとは?調査が必要な理由とは?

従来建築物の建材に幅広い使用されていたアスベストは、天然の繊維状鉱物で蚊紋石族・角閃石族に分類されるもの、6種類の石綿が存在するといわれています。現在は使用することが禁止されていますが、古い時代に建設された建物にはアスベストが使用されている可能性が非常に高いこと、その中でも白石綿はクリソタイルと呼ばれるもので、世界中で使用されていた石綿の9割を占めるともいわれています。解体工事やリフォーム工事を行うと、建材に使用されている繊維状の物質が空気中に漂い、これを人間が吸い込むことで健康被害に繋がるなど、事前調査は欠かせない作業です。アスベストの事前調査は、主に設計図書を利用することになりますが、リフォームなどにより改造や改修が行われているとき、書類が残っていないときには目視での事前調査で行い、これでも判断ができないときには現地でのサンプル採取と分析が必要です。

人間が空気中に漂う石綿を吸い込むと、石綿肺や肺がん、悪性腫瘍などの症状を発症するリスクが高くなります。ちなみに、石綿肺はアスベスト肺とも呼ばれる疾患で、肺線維症の一つです。肺が線維化するのが特徴、石綿や粉塵などにより発症する、石綿を10年以上吸入した作業者に発症しやすく、潜伏期間は15年~20年とされます。事前調査のサンプル採取のときにも、養生を設置したり作業中に吸い込まないよう防御服を着用するなどで回避することが作業者の健康を守るための対策です。

down

コメントする