アスベストが含まれるかどうかを調査します

解体前にしっかりチェック

アスベスト検査は義務化されています

time 2023/05/31

アスベスト検査は義務化されています

アスベストは石綿とも日本語では呼ばれており、その名前からうかがえるように繊維状の鉱物です。耐火性・耐腐食性・電気絶縁性など建材としていろいろなユーティリティーをもっており、しかも世界中で豊富に分布する鉱物資源であることから高度経済成長期までの時期を中心に世界中で、建設資材や吹付剤など幅広いジャンルで使用されてきました。ところが1980年代から石綿を取り扱った経緯のある労働者や、石綿建材に暴露された一般市民などの間で肺がんや中脾腫などの健康被害が続出し、その毒性の高さから静かな時限爆弾との異名を持つほどでした。日本国内でも次第に使用に規制がとられることになり、平成18年4月以降はアスベストがほぼ全面的に製造・使用が禁止されています。

今後は全面規制より前に時期に建設された建築物や工作物では、取り壊しの際などに被ばくを防止する措置の重要性が高くなることが想定されます。現在ではアスベスト使用の疑いが払しょくできない限り検査を実施することが義務付けられています。アスベスト検査では検査員が現場で石綿使用の状況を確認し、疑いがあれば現場で検体を採取し専門機関で分析にかけられることになります。大別すると石綿の含有を調べる定性分析、含有されているとしてどれほどの数量が含まれるのかを調べる定量分析の二つの工程を経由して調査報告書の形でまとまります。

取り壊し工事などのおりには、市区町村と所轄の労働基準監督署に届け出る必要があるわけです。

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