2023/10/24
世の中には不可抗力によりケガや病気になってしまい、苦しんでいる人がたくさんいます。例えば職場での事故や交通事故により、思いがけず重大なケガや病気になってしまうこともあります。これは労災問題であり、会社の安全配慮義務に問題があると言わざるを得ません。とくに建築現場は、こうした労災問題が起こりやすい現場と言われています。
なぜなら高所作業が多かったり、什器を扱ったり、非常に足場の悪い場所での仕事が強いられるので、安全配慮を少しでも怠ると簡単に大けがになったり、時には死亡事故など取り返しのつかない事件にも発展します。そこで最近はより一層コンプライアンスと言って、法令順守をするほか施主や建設会社、解体業者にリフォーム業者などが安全配慮を講じるようにもなって居ます。ところが忘れられがちなことが一つあります。それは高度成長期に建設されたビルやマンションなど、解体時にアスベスト検査を忘れてしまうことです。
当時の建築現場ではアスベスト建材がたくさん使われており、これを吸いこむことによって多くの人が肺がんなどの住宅な病気にかかってきました。最近は昭和のビルやマンションなどの解体が相次いでいるので、よりアスベスト検査を怠らないように実施しなければなりません。検査は現場でX線を用いて行う検査のほか、検体の一部を採取して調査会社に郵送するだけで、偏光顕微鏡を用いた精度の高い調査をしてくれるものなどがあります。